坐骨(ざこつ)

英語名称

ischium(イスキアム)

解説

坐骨は寛骨(かんこつ)の下部後方を形成する骨で座位において、座面に接触する場所にあたります。

坐骨後方で坐骨結節(ざこつけっせつ)と呼ばれる『でっぱり』を触手することができますが、この部分は尻餅をついたときに強打しやすい場所としても知られています。
この部分はハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の総称)が起始していることで有名です。
坐骨は腸骨、恥骨とともに寛骨臼(かんこつきゅう)を形成し、大腿骨の大腿骨頭とで股関節を作り出しています。
閉鎖孔(へいさこう)と呼ばれる穴は恥骨と坐骨で囲まれた孔で寛骨臼の下方にあります。
この穴の中を閉鎖神経や閉鎖動静脈と呼ばれる血管が通過していますが、むき出しにはなっておらず、閉鎖膜(へいさまく)と呼ばれる膜でその多くは塞がれています。
坐骨と聞くと坐骨神経痛をすぐに思い浮かべると思いますが坐骨は直接関与はしません。
坐骨神経痛はさまざまな原因によって坐骨神経が刺激され発症する神経痛の一種です。
原因の多くは腰椎の椎間板が後方に飛び出して神経を圧迫してしまう、いわゆる『腰椎椎間板ヘルニア』とお尻の筋肉の一つである梨状筋が固くなることで坐骨神経を圧迫してしまう『梨状筋症候群』です。

主に起始する筋肉

上双子筋下双子筋大腿方形筋大内転筋半膜様筋半腱様筋大腿二頭筋(長頭)、梨状筋内閉鎖筋外閉鎖筋骨盤底筋群

主に停止する筋肉

なし

主に構成する関節

股関節

主な傷害

坐骨骨折など






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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
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