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	<title>痛み &#8211; 骨と関節の仕組み</title>
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	<item>
		<title>ファレンテスト（Phalen&#8217;s test）とは｜手根管症候群を調べる検査の方法・正中神経と手首の関節の関係を徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/phalens_test/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 08 Nov 2017 05:27:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[整形外科学検査法]]></category>
		<category><![CDATA[しびれ]]></category>
		<category><![CDATA[痛み]]></category>
		<category><![CDATA[手根管症候群]]></category>
		<category><![CDATA[手首]]></category>
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					<description><![CDATA[目的 ファレンテスト（Phalen&#8217;s test）は、手首の関節を曲げることで手根管内の圧（内圧）を高め、手根管内での正中神経の圧迫を調べる検査です。このテストを行ってしびれ感が増強した場合は『手根管症候群（ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h3 class="news_headline2">目的</h3>
<p>ファレンテスト（Phalen&#8217;s test）は、手首の関節を曲げることで手根管内の圧（内圧）を高め、手根管内での正中神経の圧迫を調べる検査です。このテストを行ってしびれ感が増強した場合は<strong>『手根管症候群（しゅこんかんしょうこうぐん）』</strong>が疑われ、手根管部分で正中神経が圧迫されていることが示唆されます。</p>
<p>手根管とは、手のひらの付け根にある、手根骨（しゅこんこつ）と横手根靭帯（屈筋支帯）に囲まれた狭いトンネル状の構造で、この中を正中神経と、指を曲げる9本の腱が通っています。何らかの原因でこのトンネル内の圧が高まると、正中神経が圧迫され、母指（親指）から薬指の半分にかけてのしびれや痛みが生じます。これが手根管症候群です。</p>
<h3 class="news_headline2">実施方法</h3>
<p>1. 患者さんを座位、または立位にさせます。<br />
2. 検者は患者さんに、両方の手の甲（手背）同士を合わせて手首を最大限に曲げる（掌屈する）ように指示し、この状態のまま30秒〜1分間キープしてもらいます。</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/11/phalens_test_2.jpg" alt="ファレンテスト" width="660" height="350" /><br />
ファレンテスト(Phalen&#8217;s test)</p>
<p>この姿勢を保持することで手根管内圧が持続的に高まり、正中神経が圧迫・刺激されて、神経症状（しびれ）が誘発されます。</p>
<h3 class="news_headline2">結果の評価</h3>
<p>このテストにより、正中神経が支配する領域（母指・示指・中指・薬指の橈側半分）にしびれ感が増強・出現した場合は陽性反応で、<strong>『手根管症候群』</strong>が疑われます。</p>
<p>なお、このテストはあくまで手根管症候群を疑うための誘発テスト（スクリーニング）であり、これだけで確定診断ができるわけではありません。確定診断には、神経伝導検査などの精密検査が必要になります。</p>
<h3 class="news_headline2">参考</h3>
<p>ファレンテストの一種で<strong>『リバースファレンテスト（逆ファレンテスト）』</strong>というテストがあります。通常のファレンテストが手首を曲げる（掌屈する）のに対し、リバースファレンテストでは、両手の手のひら（手掌）を合わせて手首を反らせた（伸展させた）状態を保持します。この肢位でも手根管内圧が高まり、しびれが誘発されれば陽性と判断します。</p>
<h3 class="news_headline2">どんな人に手根管症候群が多いのか</h3>
<p>手根管症候群は、明らかな原因なく発症するケースでは中高年以降の女性に多いとされています。また、妊娠・出産期の女性や、パソコン作業・手作業など手首をよく使う人、手首の骨折や外傷の後、糖尿病や透析を受けている方などにも起こりやすいことが知られています。</p>
<p>特徴的なのは、母指から薬指にかけてのしびれで、夜間や明け方に症状が強くなりやすく、手を振ると楽になることがあります。進行すると、母指の付け根の筋肉（母指球）がやせてきて、つまむ動作がうまくできなくなることもあります。ファレンテストやチネル徴候（手首を軽く叩くと指先に響く）などはあくまで簡易的な目安なので、こうした症状が続く場合は、自己判断せず整形外科などの医療機関を受診することが大切です。</p>
<h2 class="news_headline2">ファレンテストのまとめ</h2>
<p>ファレンテストは、両手の甲を合わせて手首を曲げた状態を30秒〜1分間保持し、手根管内の正中神経の圧迫によるしびれを誘発して手根管症候群を調べる徒手検査です。母指から薬指の橈側にしびれが増強すれば陽性が疑われます。ただし確定診断には神経伝導検査が必要なため、症状が続く場合は医療機関での受診をおすすめします。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本整形外科学会「手根管症候群」<a href="https://www.joa.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.joa.or.jp/</a></p>
<p>・厚生労働省 e-ヘルスネット<a href="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>足の裏や指が痛むモートン病、原因や治療方法は？｜症状・なりやすい人・診断・治療と予防法を徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/morton_disease/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 07 Jan 2017 06:27:45 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[下腿部・足関節の症状]]></category>
		<category><![CDATA[骨や関節のトラブルとその原因]]></category>
		<category><![CDATA[しゃがむ]]></category>
		<category><![CDATA[バレエ]]></category>
		<category><![CDATA[モートン病]]></category>
		<category><![CDATA[放散痛]]></category>
		<category><![CDATA[しびれ]]></category>
		<category><![CDATA[ハイヒール]]></category>
		<category><![CDATA[痛み]]></category>
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					<description><![CDATA[モートン病は、足の裏や足の指（第2足趾〜第4足趾）にしびれや痛みが伴う神経の病気です。日頃からつま先の細いハイヒールを履いている方が発症しやすく、また、外反母趾や内反小趾になっている方は、特に発症する可能性が高い病気です [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>モートン病は、足の裏や足の指（第2足趾〜第4足趾）にしびれや痛みが伴う神経の病気です。日頃からつま先の細いハイヒールを履いている方が発症しやすく、また、外反母趾や内反小趾になっている方は、特に発症する可能性が高い病気です。中年以降の女性に多くみられます。</p>
<p>モートン病の特徴としては、痛みやしびれが足の指の間（付け根あたり）に発症し、特に第3足趾と第4足趾の間が好発部位です（好発部位とは、症状が発生しやすい部位のことです）。もちろん、第2足趾と第3足趾、第4足趾と第5足趾の間などに発症することもあります。</p>
<p>痛みの度合いには個人差がありますが、ひどくなると足の指先のみならず、足の裏、足首からすねにかけて強く痛み、また、神経障害が起こってしまうこともあります。</p>
<h3 class="news_headline2">ハイヒールを履かなければモートン病にならないの？</h3>
<p>モートン病が発症するかしないかは、普段履いている靴の影響を大きく受けます。足先の部分が極端に狭まったヒールは、その形状からも理解できると思いますが、ヒールを履くことにより、母趾（親指）と小趾（小指）がそれぞれお互いに内側を向くように強い負荷が加わります。それに伴い、示趾（人差し指）・中趾（中指）・環趾（薬指）がお互いを圧迫するようになるので、指の間に痛みが出るのです。ハイヒールを常用している人にモートン病が多くみられるのは、そのためです。なので、履いている靴については、できれば十分に見直す必要があります。</p>
<p>しかし、モートン病は、何もハイヒールの影響だけで発症するわけではありません。それを理解していただくために、モートン病が発症するメカニズムを少しだけお話ししなければなりません。</p>
<p>足先に通じる神経は、中足骨間を連結する靱帯（深横中足靭帯）のすぐ近くの足底部を通過します。このため、つま先立ちを長時間にわたって行っている人は、靱帯と地面の間で神経が圧迫されることによって、過度に神経に負担がかかり、神経障害となって、しびれや痛みなどが発症するようになります。場合によっては、圧迫部の近くに仮性神経腫（かせいしんけいしゅ／モートン神経腫）と呼ばれる有痛性の神経のこぶが形成されることもあります。これが『モートン病』です。</p>
<p>では、つま先立ち（つま先を反らし、踵が挙がる姿勢）を長時間にわたって行っている人とは、どのような方でしょうか。以下のような方が挙げられます。</p>
<ol>
<li>しゃがんだ状態で長時間作業をしなければならない方</li>
<li>バレエダンサー</li>
</ol>
<p><strong>しゃがんだ状態で長時間作業をしなければならない方</strong></p>
<p>しゃがんだ状態で何か作業をする方の多くは、つま先立ちになります。下腿三頭筋の柔軟性がない（足首が硬い）からしゃがむためにはつま先立ちにならざるを得ない、という方もいると思いますが、しゃがんで立ち上がって、という作業を繰り返すためには、いちいち踵を地面につけていては素早く次の動作に移ることができません。</p>
<p><strong>バレエダンサー</strong></p>
<p>バレエをやっている方は、練習中、常につま先立ちになり、また、トゥシューズ（またはバレエシューズ）と呼ばれる特殊な靴を着用します。トゥシューズは足指をきつく締め付けるような構造になっていて、それにより、中趾と環趾の間で床を踏み込んで歩行することができます。このため、モートン病は経験を積んだプロのバレエダンサーなどに多くみられます。</p>
<h3 class="news_headline2">モートン病になってしまった場合の治療方法</h3>
<p>自分でモートン病かどうかを簡易的に調べる方法としては、足の指を反らしてみたり、その場でつま先立ちになってみたりします。それにより痛みや神経症状が強くなったら、モートン病の疑いがあります。モートン病の疑いがある方は、なるべく早い段階で整形外科に診てもらった方がよいでしょう。</p>
<p>整形外科医が、患者さんがモートン病かどうかを判断するときには、『打腱器（だけんき）』と呼ばれる器具を用いて、足裏の第3趾と第4趾の間（中足骨頭の間）を叩く方法を用います。打腱器で叩かれたことにより、もともと痛みを感じている部分から拡がるような痛み（放散痛）を患者さんが感じた場合は、モートン病が疑われます。このほか、前足部を左右から手で握るように圧迫すると、しこりがコリッと動く感触や放散痛が出る「マルダーサイン（Mulder&#8217;s sign）」も診断の手がかりになります。正確に診断するには、これらに加えてMRIや超音波などの検査も行って、最終的に判断します。</p>
<p>モートン病は、原因が特定されれば治らない病気ではありません。もしモートン病と診断された場合の治療法ですが、まずは足を安静にする（ハイヒールを履いている場合はやめるようにします）のはもちろん、足底板（インソール）などを用いて、足になるべく負担がかからないようにします。</p>
<p>この足底板は、主に扁平足・外反母趾・アキレス腱や足裏などに生じる痛みに対しても用いられます。こうした痛みやしびれの原因には、足の形や靴の形状によるケースが多くみられるため、患者さんの状態に応じた足底板を入れることで、足の負担を軽減させることができるのです。</p>
<p>また、痛みの度合いにもよりますが、痛みを緩和させる内服薬や塗り薬を用いたり、患部に直接麻酔薬を注射する神経ブロックを行って痛みを鎮める方法を用いたりする場合もあります。そのまま3ヶ月程度を目安に症状が回復するかどうかをみて、回復しないケースでは手術を行うこともあります。手術療法を行う場合には、原因となっている神経の剥離や、できてしまった神経腫を摘出するなどの手術が行われます。</p>
<p>モートン病は、ある程度治るまで長期的にみなければならない病気なので、日頃から足に負担がかからないように生活を送るよう気をつける必要があります。</p>
<h3 class="news_headline2">モートン病を防ぐ・悪化させないためのセルフケア</h3>
<p>モートン病は、足の指の付け根への「圧迫」と「過度な反らし」が引き金になるため、これらを減らすことがセルフケア・予防の基本になります。</p>
<p>まず、靴の見直しが最も重要です。つま先の細い靴やハイヒールを避け、足指がゆったり動かせる、つま先に余裕のある靴を選びましょう。ヒールが必要な場面でも、低めのものにする、長時間履き続けず途中で休ませる、といった工夫が負担を減らします。横アーチを支える中足骨パッドやインソールを使うと、神経への圧迫がやわらぐこともあります。</p>
<p>また、足首が硬いとつま先立ちの姿勢が増え、前足部に負担が集中しやすくなるため、ふくらはぎ（下腿三頭筋）やアキレス腱のストレッチで足首の柔軟性を保つことも役立ちます。足の裏や指の筋肉を使うタオルギャザーなどの運動で、アーチを支える力を保つこともよいでしょう。ただし、すでに強い痛みやしびれがある場合は、無理に反らしたり動かしたりするとかえって悪化することがあるため、自己判断で頑張りすぎないことが大切です。足の指の付け根の痛み・しびれが続く場合は、早めに整形外科などの医療機関を受診しましょう。</p>
<h2 class="news_headline2">まとめ</h2>
<p>モートン病は、足の指の付け根（特に第3・第4趾間）で神経が圧迫されて、しびれや痛みが出る神経の病気です。ハイヒールやつま先立ち、外反母趾などが誘因で、中年女性に多くみられます。指を反らすと痛む・打腱器やマルダーサインで放散痛が出るのが手がかりで、治療は安静・足底板・神経ブロックなどが中心で、難治例は手術もあります。靴の見直しなど日頃のケアが大切なので、痛みが続く場合は医療機関の受診をおすすめします。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本整形外科学会「モートン病」<a href="https://www.joa.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.joa.or.jp/</a></p>
<p>・厚生労働省 e-ヘルスネット<a href="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>難病なのに無症状な場合もある？後縦靱帯骨化症とは｜原因・症状・治療と日常の注意点を徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/ossification_of_posterior_longitudinal_ligament/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 07 Jan 2017 06:18:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[骨や関節のトラブルとその原因]]></category>
		<category><![CDATA[腹部・腰部の症状]]></category>
		<category><![CDATA[しびれ]]></category>
		<category><![CDATA[後縦靭帯骨化症]]></category>
		<category><![CDATA[痛み]]></category>
		<category><![CDATA[神経症状]]></category>
		<category><![CDATA[難病]]></category>
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					<description><![CDATA[人間の脊柱には大きく5つの靭帯が存在し、それらがあることで、脊柱がバラバラにならずに保たれています。脊柱の前面から『前縦靭帯（ぜんじゅうじんたい）』『後縦靭帯（こうじゅうじんたい）』『黄色靭帯（おうしょくじんたい）』『棘 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>人間の脊柱には大きく5つの靭帯が存在し、それらがあることで、脊柱がバラバラにならずに保たれています。脊柱の前面から『前縦靭帯（ぜんじゅうじんたい）』『後縦靭帯（こうじゅうじんたい）』『黄色靭帯（おうしょくじんたい）』『棘間靭帯（きょくかんじんたい）』『棘上靭帯（きょくじょうじんたい）』があり、後縦靭帯のすぐ後ろ（後方）を脊髄が走っています。</p>
<p><img decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/koujyu_jintai.png" alt="椎間関節の構造" width="350" height="322" /><br />
椎間関節の構造</p>
<p>その中でも後縦靭帯は、椎骨の前方へのズレを抑制する、脊柱の代表的な靭帯です。しかし、何らかの原因で、この後縦靭帯が骨化（こっか）してしまうことがあります。これを『後縦靱帯骨化症（こうじゅうじんたいこっかしょう）』(OPLL)といいます。後縦靱帯骨化症は、厚生労働省が定める指定難病の一つで、なぜ骨化してしまうのか、現在の医学をもってしても、はっきりとは解明されていない病気です。</p>
<h3 class="news_headline2">後縦靱帯骨化症が発症してしまう原因は不明</h3>
<p>後縦靱帯が何らかの原因で骨化してしまうことにより、この靭帯はやがて厚みを増していきます。</p>
<p>厚みが増すことによって、神経の通り道である脊柱管が狭くなり、そのことが原因で脊髄や神経を圧迫し、痛みやしびれなどの神経症状が誘発されてしまうのです。</p>
<p>靭帯が骨に変化してしまう場所によって、後縦靭帯骨化症は『頚椎後縦靱帯骨化症（けいついこうじゅうじんたいこっかしょう）』『胸椎後縦靱帯骨化症（きょうついこうじゅうじんたいこっかしょう）』『腰椎後縦靱帯骨化症（ようついこうじゅうじんたいこっかしょう）』などと名称が異なってきます。</p>
<p><img decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/koujyu_jintai2.png" alt="後縦靭帯の構造" width="268" height="299" /><br />
後縦靭帯の構造</p>
<p>当然、骨化する場所により神経症状の現れる場所も異なってくるので、時には腰や下肢、時には首や背中、手などに、痛みやしびれといった様々な神経症状が現れるようになります。さらに悪化すると、歩行障害や運動障害など、日常生活にも大きな支障をきたすようになります。</p>
<p>後縦靱帯骨化症は、日本人の約3%にみられるとされ、その中でも特に、肥満や糖尿病のある方、高齢の方ほど発症しやすいといわれています。また、性ホルモンの異常や、カルシウム・ビタミンDの代謝異常なども原因として考えられていますが、遺伝的な要因の関与が明らかになっています。ある家系に多くみられることなどから遺伝的素因が指摘されており、兄弟姉妹にこの後縦靱帯骨化症の人がいると、約30%の確率でX線上の骨化が認められる、というデータもあります。ただし、必ず遺伝するわけではなく、遺伝のほかにも様々な要因が重なって発症すると考えられています。実際のところ、後縦靱帯骨化症にかかる根本的な原因が何なのかは、まだはっきりと解明されていません。</p>
<h3 class="news_headline2">後縦靱帯骨化症の具体的な症状</h3>
<p>後縦靭帯骨化症は、他国に比べて日本での発症例が多く、男女比ではおよそ2:1と、どちらかといえば男性に多く発症する傾向にあります。中年以降、特に50歳前後で発症することが多いとされ、年齢とともにこの病気になる人が増えているという報告もあることから、決して特別な人だけの病気ではありません。</p>
<p>後縦靱帯骨化症といっても、症状の重さは人それぞれで、無症状の人や軽度の症状でおさまる人も多いことから、一般的にはあまり知名度が高くない病気ですが、重度になると日常生活を営むことも困難になります。</p>
<p>頚椎に後縦靱帯骨化症が起こった場合は、首の痛みや肩甲骨周辺の痛み、上腕から指先の痛み・しびれが発症します。さらに症状が悪化すると、指先の細かい作業（ボタンをかける、箸を使うなど）が困難になり、物を持つことすらままならなくなることもあります。</p>
<p>腰椎に後縦靱帯骨化症が起こった場合は、臀部や大腿部にしびれなどの感覚障害が発症し、足に思うように力が入らなくなってしまうことがあります。重症になると、立ったり歩いたりすることが困難となったり、排尿や排便の障害が発症したりする場合もあります。</p>
<p>胸椎に後縦靱帯骨化症が起こった場合は、体幹や下半身に症状が現れ、下肢の脱力やしびれなどが起こります。重症になると、腰椎のときと同じように歩行困難や排尿・排便の障害が出現することもあります。</p>
<p>後縦靱帯骨化症を発症しても、初期の頃は無症状だったり、症状があっても身体の一部に軽い痛みやコリを感じる程度だったりします。しかし、進行すると、上記のような重い症状が現れることがあるのです。『これくらい大したことはない』と自己判断するのではなく、違和感を感じたら、なるべく早い段階で整形外科の診察を受けるようにした方がよいでしょう。</p>
<h3 class="news_headline2">後縦靱帯骨化症の予防と治療方法</h3>
<p>この病気の根本的な原因がはっきり分かっていない以上、確実な予防法も確立されていません。症状が軽度の場合、きちんと医師の診察を受けずに、鍼・灸・マッサージ、整体などの民間療法だけで対処しようとする人も少なくありません。しかし、後縦靭帯骨化症はまだ解明されていないことが多く、神経に関わる病気なので、まずは整形外科で正しい診断を受けることが大切だということは、頭の片隅に置いておいてください。</p>
<p>後縦靭帯骨化症は、つまずいて転倒したりすると、それがきっかけで一気に神経症状が悪化することもあります。骨化によって、比較的軽い外力でも脊髄を損傷しやすくなっているためです。日頃から転ばないように足元に気を付け、特に飲酒後の転倒や階段での転落などには十分注意しましょう。また、首を後ろに強く反らす(後屈する)姿勢は、脊柱管がさらに狭くなりやすいため、できるだけ避けることがすすめられています。</p>
<p>後縦靭帯骨化症の治療は、保存療法と手術療法の2つに大別されます。保存療法とは手術以外のすべての方法を指し、安静、固定（装具）、薬物療法、理学療法などがあり、その方の症状によって対処が異なります。症状が軽度であれば、保存療法を行うのが一般的です。これによって症状が落ち着く場合もありますが、人によっては効果が乏しく、悪化する可能性もあるので、その際には手術療法も視野に入れなければなりません。</p>
<p>手術は主に、『骨化している部分を摘出する（前方からの除圧）』方法と、『脊髄が走行している脊柱管を拡げる（後方からの除圧）』方法があります。骨化が大きい場合は前者を選択することもありますが、頚椎では後者（脊柱管を拡げる方法）が選択されることが多いようです。</p>
<p>いずれにせよ、後縦靭帯骨化症は、前縦靭帯骨化症や黄色靭帯骨化症などを合併しやすく、神経に関わる病気であるため、安易な自己判断で行動しないように気をつけた方がよいでしょう。身体に違和感を覚えた時点で、なるべく早く整形外科の診察を受けるようにしましょう。</p>
<h3 class="news_headline2">「無症状」でも油断は禁物｜早期発見と日常の注意点</h3>
<p>後縦靭帯骨化症の大きな特徴の一つが、「骨化があっても、無症状のことが少なくない」という点です。健康診断や、他の目的で撮ったレントゲン・CTで、たまたま骨化が見つかる、というケースもあります。無症状であれば、すぐに治療が必要なわけではなく、過度に心配したり、極端に安静にしたりする必要はありません。</p>
<p>しかし、「無症状だから大丈夫」と完全に油断するのも禁物です。前述のとおり、後縦靭帯骨化症の方は、転倒などの軽いケガがきっかけで、急に手足の麻痺などの重い症状が出てしまうことがあるからです。だからこそ、骨化を指摘されている方は、(1)転倒・転落をしない工夫(足元の整理、手すりの利用、飲酒後の注意)、(2)首を強く反らす動作や、首への強い衝撃を避ける、(3)手足のしびれ・細かい作業のしづらさ・歩きにくさ・つまずきといった「神経症状のサイン」に早めに気づく、ことが大切です。</p>
<p>特に、手のしびれや指先の細かい動作のしにくさ、歩行時のふらつき、足のもつれ、排尿のしにくさといった症状が新たに出たり、進行したりした場合は、放置せず、早めに整形外科(できれば脊椎を専門とする医療機関)を受診してください。後縦靭帯骨化症は指定難病であり、日常生活に介助を要するほどの状態では、医療費助成の対象となる場合もあります。正しい知識を持ち、定期的に経過をみてもらうことが、重症化を防ぐうえで何より大切です。</p>
<h2 class="news_headline2">まとめ</h2>
<p>後縦靱帯骨化症（OPLL）は、背骨の後縦靭帯が骨化して脊柱管を狭め、脊髄や神経を圧迫する指定難病です。日本人に多く、50歳前後の男性や、糖尿病・肥満のある方に多い傾向があり、原因は不明ですが遺伝的要因が関わるとされます。骨化があっても無症状のこともありますが、転倒で急に悪化することがあるため注意が必要です。手足のしびれや歩きにくさなどがあれば、早めに整形外科を受診しましょう。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本整形外科学会「後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症」<a href="https://www.joa.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.joa.or.jp/</a></p>
<p>・難病情報センター「後縦靱帯骨化症(OPLL)（指定難病69）」<a href="https://www.nanbyou.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.nanbyou.or.jp/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>自分の意思と関係なく勝手に首が曲がる痙性斜頸とは｜原因・症状・治療法を徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/spasmodic_torticollis/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 07 Jan 2017 06:36:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[頭痛・頚部の症状]]></category>
		<category><![CDATA[骨や関節のトラブルとその原因]]></category>
		<category><![CDATA[しびれ]]></category>
		<category><![CDATA[痛み]]></category>
		<category><![CDATA[斜頸]]></category>
		<category><![CDATA[痙性斜頸]]></category>
		<category><![CDATA[頚椎の歪み]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://balance-conditioning.net/?p=1706</guid>

					<description><![CDATA[自分の意思に反して首が勝手に傾いてしまったり、傾いてしまった頭部を元の位置に戻そうとすると強い痛みを感じて、元の位置に戻すことができなかったりする病気があります。 これを『痙性斜頸（けいせいしゃけい）』といい、首があらぬ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>自分の意思に反して首が勝手に傾いてしまったり、傾いてしまった頭部を元の位置に戻そうとすると強い痛みを感じて、元の位置に戻すことができなかったりする病気があります。</p>
<p>これを『痙性斜頸（けいせいしゃけい）』といい、首があらぬ方向に曲がってしまい、首の可動範囲も狭まり、正面を向くこともままならなくなってしまう病気です。痙性斜頸は、近年では『頚部ジストニア（けいぶジストニア）』とも呼ばれます。</p>
<p>痙性斜頸になると、自分の意思とは無関係に筋肉が過剰に緊張してしまうので、肩や首にコリや痛みが生じ、場合によっては手や指先にしびれなどの不快症状が出ることもあります。痙性斜頸は、自分の意思とは関係なく筋肉が異常に収縮してしまう『ジストニア』という運動障害が、首に生じたものです。</p>
<h3 class="news_headline2">痙性斜頸の発生の原因</h3>
<p>痙性斜頸は、無理に首を動かそうとしても思うように動かせず、違和感や痛み、ときにはしびれなどを誘発することもあります。その見た目から周囲の目が気になるようになり、引け目や精神的な苦痛を感じる方もいます。</p>
<p>痙性斜頸の発症年齢は幅広いものの、特に30〜50代に多く、ほとんどが50歳未満で発症するといわれています。痙性斜頸は、放っておいて自然に治る可能性は高くないので、なるべく早い段階で、きちんと医療機関で治療を受ける必要があります。</p>
<p>痙性斜頸になる要因は様々あるのですが、実は、現代の医療をもってしても、はっきりとした原因が特定されているわけではありません。多くは原因のはっきりしない「一次性」ですが、脳の病気や、向精神薬の服用などがきっかけで起こる「二次性」のものもあるといわれています。脳から筋肉への指令を調整するしくみに、何らかの不具合が生じているのではないかと考えられています。なお、ストレスや疲労は症状を強める要因にはなりますが、「気の持ちよう」や「心の弱さ」で起こる病気ではない、という点は知っておきたいところです。</p>
<p>痙性斜頸には、いくつか特徴的なサインがあります。代表的なのが「感覚トリック」と呼ばれるもので、頬や首筋に手を当てる、何かにもたれかかるなどすると、症状が一時的に軽くなることがあります。また、特定の動作（歩行時、人前での会話時など）で症状が強く出たり、起床後しばらくは症状が軽い（早朝効果）といった特徴がみられることもあります。</p>
<p>痙性斜頸の発症初期は、首や肩にコリ感がある程度なので、頚椎の傾きなど特有の症状が出るまで、痙性斜頸だと気づかれないことも少なくありません。そのため発見が遅れる場合が多く、やがて症状が首や肩だけに留まらず、それをカバーしようとして、他の部位の筋肉にも影響を及ぼすこともあります。</p>
<p>症状の進行には個人差があり、急にあらわれる場合もあれば、徐々に悪化していく場合もあります（多くは徐々に進行するようです）。症状が悪化すると日常生活にかなりの支障をきたすので、違和感を感じたら、なるべく早い段階で病院（神経内科や脳神経外科など）を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。</p>
<h3 class="news_headline2">痙性斜頸の治療法</h3>
<p>痙性斜頸の治療法にはいくつかの方法があり、症状などによって使い分けられます。診断にあたっては、まずMRIなどで、ほかの病気が隠れていないかを確認することが一般的です。</p>
<p><strong>ボツリヌス療法</strong><br />
現在、痙性斜頸（頚部ジストニア）の治療の第一選択とされているのが、ボツリヌス療法です。これは、ボツリヌス菌が作り出すタンパク質（ボツリヌス毒素）を、異常に緊張している筋肉に注射する方法です。この成分には筋肉の緊張を緩める働きがあり、注射によって首のつっぱりや傾きをやわらげます。効果は一定期間で薄れていくため、定期的にくり返し注射していくのが一般的です。</p>
<p><strong>薬物療法（内服）</strong><br />
内服薬は第一選択ではありませんが、軽症の場合や、ボツリヌス療法の補助として、筋肉の緊張を抑える薬や抗不安薬などが用いられることがあります。ただし、効果は十分でないことも多く、副作用や依存性に注意が必要なものもあります。</p>
<p><strong>リハビリ・補助療法</strong><br />
リハビリや、バイオフィードバック（筋肉の緊張具合を機械で「見える化」し、リラックスを練習する方法）などが補助的に行われることもあります。ただし、動かしすぎるとかえって悪化することがあるため、適度な安静とのバランスをとることが大切で、これらは単独では効果が乏しいともいわれています。</p>
<p><strong>手術療法</strong><br />
ボツリヌス療法や内服でも十分な効果が得られず、日常生活への支障が大きい場合には、脳深部刺激療法（DBS）や、過緊張を起こす神経を選択的に処理する手術などの外科治療が検討されることもあります。</p>
<p>痙性斜頸は、自然に治ることもありますが、その割合は高くありません。そのため、発症したら早めに治療を始めることが大切です。放置すると長期にわたって進行し、肉体的にも精神的にもつらい状態が続くことがあります。繰り返しになりますが、違和感を感じたら、なるべく早い段階で医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。</p>
<h3 class="news_headline2">痙性斜頸は「ただの寝違え・肩こり」と間違われやすい</h3>
<p>痙性斜頸でつらいのは、症状そのものだけでなく、「なかなか正しく診断されない」ことがある点です。だからこそ、この病気の存在を知っておくことが大切です。</p>
<p>発症初期は、首や肩のこり・痛み・首の動かしにくさが中心のため、「寝違え」「ひどい肩こり」「ストレートネック」などと思われ、整形外科やマッサージ、整体などに通っても、なかなか改善しないことがあります。痙性斜頸は、骨や筋肉そのものの問題というより、筋肉をコントロールする神経のはたらきの問題（ジストニア）なので、一般的な肩こりの治療では効果が出にくいのです。</p>
<p>「首が自分の意思と関係なく、いつも同じ方向に傾く・ねじれる」「頬や首に手を当てると一時的に楽になる(感覚トリック)」「特定の動作のときだけ症状が強く出る」といった特徴がある場合は、単なる首こりではなく、痙性斜頸の可能性があります。こうしたサインに心当たりがあれば、整形外科だけでなく、神経内科(脳神経内科)や、ジストニアの治療経験が豊富な医療機関に相談することをおすすめします。痙性斜頸は、早く適切な診断にたどり着き、ボツリヌス療法などの治療を始めることが、症状を抑え、生活の質を保つための大きなポイントになります。</p>
<h2 class="news_headline2">まとめ</h2>
<p>痙性斜頸(頚部ジストニア)は、自分の意思と関係なく首の筋肉が異常に緊張し、頭が傾いたりねじれたりする病気で、ジストニアという運動障害の一種です。原因ははっきりしないことが多く、30〜50代に多くみられます。頬に触れると軽くなる「感覚トリック」などが特徴で、治療はボツリヌス療法が第一選択です。寝違えや肩こりと間違われやすいので、いつも同じ方向に首が傾くなどの症状があれば、早めに神経内科などを受診しましょう。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本定位・機能神経外科学会「ジストニアの症状と治療法」<a href="https://jssfn.org/" target="_blank" rel="noopener">https://jssfn.org/</a></p>
<p>・厚生労働省 e-ヘルスネット<a href="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/</a></p>
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