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	<title>ローテーターカフ &#8211; 骨と関節の仕組み</title>
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	<item>
		<title>棘上筋衝突テスト（Supraspinatus impingement test）とは｜肩のインピンジメント・棘上筋損傷を調べる検査の方法と骨・関節の仕組みを徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/supraspinatus_impingement_test/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 11 Oct 2017 16:40:33 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[整形外科学検査法]]></category>
		<category><![CDATA[棘上筋]]></category>
		<category><![CDATA[ローテーターカフ]]></category>
		<category><![CDATA[棘上筋衝突症候群]]></category>
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					<description><![CDATA[目的 棘上筋衝突テストは、肩関節を内旋させることで、棘上筋（きょくじょうきん）の腱に損傷や炎症があるかどうか（棘上筋のインピンジメント＝衝突）を調べる検査方法です。 棘上筋はローテーターカフ（腱板）（棘上筋・棘下筋・肩甲 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h3 class="news_headline2">目的</h3>
<p>棘上筋衝突テストは、肩関節を内旋させることで、棘上筋（きょくじょうきん）の腱に損傷や炎症があるかどうか（棘上筋のインピンジメント＝衝突）を調べる検査方法です。</p>
<p>棘上筋は<a href="https://muscle-guide.info/rotator_cuff.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ローテーターカフ（腱板）</a>（<a href="https://muscle-guide.info/supraspinatus.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">棘上筋</a>・<a href="https://muscle-guide.info/infraspinatus.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">棘下筋</a>・<a href="https://muscle-guide.info/subscapularis.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">肩甲下筋</a>・<a href="https://muscle-guide.info/teresminor.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">小円筋</a>の総称）の一つで、主に<a href="https://muscle-guide.info/deltoideus.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">三角筋</a>とともに<a href="https://balance-conditioning.net/glenohumeral_joint/">肩関節（肩甲上腕関節）</a>の外転動作（手を真横に広げる動作）に関与する筋肉です。腱板の中でも最も損傷が多い筋として知られています。</p>
<h3 class="news_headline2">実施方法</h3>
<p><strong>パターン1（屈曲位での内旋／ホーキンステストに準じた方法）</strong></p>
<p>1. 患者さんを座位にさせます。<br />
2. 検者は患者さんの患側に立ち、後方から肩関節および肘関節を90°屈曲させます。<br />
3. このとき検者は患者さんの肘頭を包み込むように持ち、もう一方の手で患者さんの肩を支えます。</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/10/supraspinatus_impingement_test2.jpg" alt="棘上筋衝突テスト(Supraspinatus impingement test) パターン1" width="660" height="350" /><br />
棘上筋衝突テスト(Supraspinatus impingement test) <br />パターン1</p>
<p>4. 検者は患者さんの肩関節を内旋（手の指先が下を向くように）させます。<br />
5. 同様に、反対側（健側）の肩関節も実施し、左右を比較します。</p>
<p><strong>パターン2（外転位での内旋）</strong></p>
<p>1. 患者さんを座位にさせます。<br />
2. 検者は患者さんの患側に立ち、後方または側方（横）から肩関節を90°外転、肘関節を90°屈曲させます。<br />
3. このとき検者は患者さんの肩を包み込むように持ち、もう一方の手で患者さんの肘関節を包み込むように持ちます。</p>
<p><img decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/10/supraspinatus_impingement_test.jpg" alt="棘上筋衝突テスト(Supraspinatus impingement test) パターン2" width="660" height="350" /><br />
棘上筋衝突テスト(Supraspinatus impingement test)<br />パターン2</p>
<p>4. 検者は患者さんの肩関節を内旋（手の指先が下を向くように）させます。<br />
5. 同様に、反対側（健側）の肩関節も実施し、左右を比較します。</p>
<h3 class="news_headline2">結果の評価</h3>
<p>このテストにより、患者さんが肩に痛みを訴えたら陽性反応で、棘上筋の損傷や炎症、肩峰下インピンジメントが疑われます。肩を内旋させると、上腕骨の大結節が肩峰や烏口肩峰アーチの下に潜り込み、その間にある棘上筋腱が挟み込まれる（衝突する）ため、腱に問題があると痛みが誘発されるのです。</p>
<p>なお、この種のインピンジメント誘発テストは、痛みを拾いやすい（感度が高い）一方で、特異度は高くありません。そのため、ニアテストやエンプティカンテスト（棘上筋の筋力テスト）など他の検査と組み合わせて、総合的に判断するのが一般的です。</p>
<h3 class="news_headline2">参考</h3>
<p><img decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/10/kyokujyoukin.jpg" alt="肩関節周囲の構造" width="300" height="228" /><br />
肩関節周囲の構造</p>
<p>棘下筋や小円筋、<a href="https://muscle-guide.info/pectoralisminor.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">小胸筋</a>などの筋力低下や、何らかの衝撃などによって、肩関節の位置（上腕骨頭の位置）がずれてしまうことがしばしばあります。</p>
<p>もう少し具体的にいうと、肩峰（けんぽう）と上腕骨の骨頭部（丸い部分）の隙間を「肩峰下スペース」といいますが、この部分に上記のような問題が生じると、上腕骨頭が上方へずれて画像の矢印のような力が加わり、『肩峰下スペースの狭小化』が起こります。すると、その隙間を通る棘上筋腱が圧迫・衝突され、損傷や炎症を起こしてしまうのです。</p>
<h3 class="news_headline2">なぜ棘上筋は挟まれやすいのか・インピンジメントの仕組み</h3>
<p>「インピンジメント」とは「衝突」という意味です。肩を上げる（外転・挙上する）とき、上腕骨の出っ張り（大結節）が、その上にある肩峰や烏口肩峰アーチという屋根のような骨・靭帯に近づきます。棘上筋の腱は、ちょうどこの大結節と肩峰の間（肩峰下スペース）という狭い場所を通っているため、腕を上げるたびに上下から挟まれやすいという宿命があります。</p>
<p>通常は腱板がうまく働いて上腕骨頭を関節の中心に保ち、肩峰下スペースが確保されますが、腱板（特に棘上筋）の機能低下や、姿勢の崩れ（猫背・巻き肩）、肩峰の形・骨棘などがあると、このスペースが狭くなり、腕を上げるたびに棘上筋腱が擦れて炎症を起こします。これが続くと、痛みで腕が上げられない・特定の角度（おおむね60〜120°）で痛む（有痛弧）といった症状が出ます。放置して衝突を繰り返すと腱板の部分断裂に進むこともあるため、肩を上げると痛い・夜間に肩が痛む、といった症状が続く場合は、自己判断で動かし続けず、整形外科などの医療機関を受診することが大切です。</p>
<h2 class="news_headline2">棘上筋衝突テストのまとめ</h2>
<p>棘上筋衝突テストは、肩を屈曲または外転位から内旋させ、大結節と肩峰を衝突させて、棘上筋腱の損傷や肩峰下インピンジメントを調べる徒手検査です。肩に痛みが出れば陽性となります。棘上筋腱は大結節と肩峰の間の狭い肩峰下スペースを通るため挟まれやすく、腱板の機能低下や姿勢の崩れで衝突が起こります。特異度は高くないため他の検査と組み合わせ、肩を上げると痛む症状が続く場合は医療機関の受診をおすすめします。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本整形外科学会「腱板損傷」<a href="https://www.joa.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.joa.or.jp/</a></p>
<p>・MSDマニュアル プロフェッショナル版「肩関節の評価」<a href="https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional" target="_blank" rel="noopener">https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>アプレイ引っ掻きテスト（Apley&#8217;s scratch test）とは｜肩の可動域・腱板を調べる検査の方法と結髪・結帯動作を徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/apleys_scratch_test/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 11 Oct 2017 16:09:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[整形外科学検査法]]></category>
		<category><![CDATA[肩関節]]></category>
		<category><![CDATA[ルーズショルダー]]></category>
		<category><![CDATA[棘上筋]]></category>
		<category><![CDATA[ローテーターカフ]]></category>
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					<description><![CDATA[目的 アプレイ引っ掻きテストは、ローテーターカフ（腱板）（棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋の総称）の一つである棘上筋の腱が損傷しているかどうかを調べる検査方法です。 また、このアプレイ引っ掻きテストは、肩関節（肩甲上腕関 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h3 class="news_headline2">目的</h3>
<p>アプレイ引っ掻きテストは、<a href="https://muscle-guide.info/rotator_cuff.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ローテーターカフ（腱板）</a>（<a href="https://muscle-guide.info/supraspinatus.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">棘上筋</a>・<a href="https://muscle-guide.info/infraspinatus.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">棘下筋</a>・<a href="https://muscle-guide.info/subscapularis.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">肩甲下筋</a>・<a href="https://muscle-guide.info/teresminor.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">小円筋</a>の総称）の一つである棘上筋の腱が損傷しているかどうかを調べる検査方法です。</p>
<p>また、このアプレイ引っ掻きテストは、<a href="https://balance-conditioning.net/glenohumeral_joint/">肩関節（肩甲上腕関節）</a>の可動域が正常かどうかを、左右を比較しながら簡便に調べるテストとしてもよく用いられます。このテストで陽性反応（痛みや明らかな左右差）が出た場合、棘上筋腱の損傷や、肩関節の可動域に何らかの問題があることが疑われます。</p>
<p><strong>参考：</strong><a href="https://balance-conditioning.net/jointcheck/">これができたら要注意！関節のゆるみをチェック</a></p>
<h3 class="news_headline2">実施方法</h3>
<p>1. 患者さんを立位（座位でも可）にさせます。<br />
2. 検者は患者さんに、一方の手を頭の上から背中側へ伸ばし、肘を曲げて、手のひらを肩甲骨に近づけるように指示します。<br />
3. 続いて、もう一方の手を腰（背中の下の方）にまわし、肘を曲げて、手の甲を背中に沿って上へ近づけるように指示します。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/10/apleys_scratch_test.jpg" alt="アプレイ引っ掻きテスト(Apley's scratch test)" width="660" height="350" /><br />
アプレイ引っ掻きテスト(Apley&#8217;s scratch test)</p>
<p>4. このとき検者は、患者さんに両手の指先が背中（肩甲骨付近）で触れ合うように指示します（決して無理をさせないでください）。<br />
5. 同様に、左右の手を入れ替えて反対側も実施し、左右差を確認します。</p>
<h3 class="news_headline2">結果の評価</h3>
<p>このテストで患者さんが肩関節に痛みを訴えた場合は、ローテーターカフ、特に棘上筋の腱が損傷していることが疑われます。一方、痛みはないものの、単に背中に手が回せない・指先が届かないという場合は、肩関節の可動域が減少していることが疑われます（もちろん、肘関節の動きが硬くなっていることも考えられます）。</p>
<p>評価は、必ず左右を比べることが大切です。片側だけ届かない・痛むといった左右差が、問題を見つける手がかりになります。</p>
<h3 class="news_headline2">参考</h3>
<ul>
<li>このテストは、すでに<a href="https://balance-conditioning.net/shoulder_pain/"><strong>『肩関節周囲炎（かたかんせつしゅういえん）』</strong></a>（いわゆる四十肩・五十肩）になっている方には、実施が非常に困難です。肩関節周囲炎の方に無理に行わせると症状が悪化する可能性があるので、決して無理にやらせないでください。</li>
<li>このテストを行っても肩に痛みがなく、両手の指先が軽く触れ合うようなら、肩関節の動きは適切といえます。指先が触れないようなら肩関節の可動域が低下している、両手の指先が組める（つかめる）ようなら可動域が大きいと考えられます（ただし、指先が組めるからといって、必ずしも肩関節が緩い〔ルーズ〕とは言い切れません）。</li>
<li>上の写真の、頭の上から背中へ回す側の動きを、俗に結髪動作（けっぱつどうさ）といいます。髪の毛を結うような動作に見えることから、そう名づけられました。結髪動作は、肩関節の外転・外旋と<a href="https://balance-conditioning.net/elbow_joint/">肘関節</a>の屈曲の複合動作です。</li>
<li>上の写真の、腰の後ろへ回す側の動きを、俗に結帯動作（けったいどうさ）といいます。帯を結ぶように手を腰の後ろに回す動作に見えることから、そう名づけられました。結帯動作は、肩関節の伸展・内旋と肘関節の屈曲の複合動作です。</li>
</ul>
<h3 class="news_headline2">「結髪」と「結帯」でわかること・日常動作との関係</h3>
<p>アプレイ引っ掻きテストが優れているのは、肩の複雑な動きを「結髪動作」と「結帯動作」という2つの日常的な動きでまとめてチェックできる点です。結髪動作（髪を結ぶ・洗髪・高い棚の物を取る）は肩の外転・外旋を、結帯動作（エプロンのひもを結ぶ・ズボンの後ろポケットに手を入れる・背中を洗う）は肩の伸展・内旋を主に反映します。</p>
<p>どちらの動きがしにくいかで、肩のどの動きが制限されているかをおおまかに推測できます。例えば、四十肩・五十肩（肩関節周囲炎）では、特に結帯動作（手を後ろに回す動き）が早い段階から制限されやすいことが知られています。これらの動作は、まさに毎日の生活そのものなので、可動域が落ちると生活の質に直結します。</p>
<p>ただし、このテストはあくまで大まかなスクリーニングです。痛みや左右差がはっきりある場合は、棘上筋の筋力をみるエンプティカンテストなど個別の検査や、画像検査と組み合わせて、原因を詳しく調べる必要があります。肩の痛みや動かしにくさが続く場合は、無理に動かさず、整形外科などの医療機関を受診することが大切です。</p>
<h2 class="news_headline2">アプレイ引っ掻きテストのまとめ</h2>
<p>アプレイ引っ掻きテストは、両手を背中で近づけて、肩関節の可動域や腱板（特に棘上筋腱）の状態を左右差から調べる徒手検査です。痛みが出れば腱板損傷、痛みなく届かなければ可動域制限が疑われます。頭の上から回す結髪動作（外転・外旋）と腰へ回す結帯動作（伸展・内旋）で、肩のどの動きが制限されているかを推測できます。痛みや左右差が続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本整形外科学会「肩関節周囲炎（五十肩）」<a href="https://www.joa.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.joa.or.jp/</a></p>
<p>・厚生労働省 e-ヘルスネット<a href="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ローテーターカフが原因？肩関節周囲炎のメカニズムとは｜四十肩・五十肩の原因と段階別リハビリを徹底解説</title>
		<link>https://balance-conditioning.net/shoulder_pain/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Jan 2017 11:34:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[骨や関節のトラブルとその原因]]></category>
		<category><![CDATA[肩部・肩関節の症状]]></category>
		<category><![CDATA[四十肩]]></category>
		<category><![CDATA[インピンジメント]]></category>
		<category><![CDATA[ローテーターカフ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://balance-conditioning.net/?p=1526</guid>

					<description><![CDATA[肩甲上腕関節は、いわゆる肩関節（けんかんせつ）のことで、肩甲骨の関節窩（かんせつか）と、上腕骨の上腕骨頭（じょうわんこっとう）で構成されています。分類上は、股関節と同じ球関節（きゅうかんせつ）で、肩甲骨の関節窩に、上腕骨 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>肩甲上腕関節は、いわゆる肩関節（けんかんせつ）のことで、肩甲骨の関節窩（かんせつか）と、上腕骨の上腕骨頭（じょうわんこっとう）で構成されています。分類上は、股関節と同じ球関節（きゅうかんせつ）で、肩甲骨の関節窩に、上腕骨の上腕骨頭がはまって構成されています。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/dsnadkl04.gif" alt="肩関節の構造" width="200" height="236" /><br />
肩関節の構造</p>
<p>しかし、肩甲骨の関節窩に対し、上腕骨の上腕骨頭が大きいために、可動域は広い反面、関節の結合が緩く、外れやすいという特徴を持っています。そして、何らかの影響を受けると、肩を動かした瞬間に激しい痛みとともに腕が上がらなくなってしまう症状が出ることがあります。これを俗に、肩関節周囲炎（かたかんせつしゅういえん）といいます。</p>
<p>肩関節周囲炎は、「発症原因がはっきりしない」ものと「発症原因がはっきりしている」ものに分類され、四十肩・五十肩は「発症原因がはっきりしない」ものに分類されます。</p>
<div class="wc-shortcodes-box wc-shortcodes-item wc-shortcodes-content wc-shortcodes-clearfix wc-shortcodes-box-inverse ">
<p><strong>発症原因がはっきりしないもの</strong><br />
・四十肩、五十肩</p>
<p><strong>発症原因がはっきりしているもの</strong><br />
・インピンジメント症候群、石灰沈着性腱炎、腱板断裂、上腕二頭筋長頭腱炎</p>
</div>
<p>腕が上がらない、不自由な動きになってしまうなど症状がはっきりしているので、慌てて整形外科などで検査を受けた経験を持つ人もいるでしょうが、発症原因がはっきりしないタイプの肩関節周囲炎（いわゆる五十肩）は、レントゲンやMRIなどで調べても、特に異常が見つからないことがあります。</p>
<p>肩関節周囲炎の発症原因としては、肩の周囲を取り巻く筋肉の筋力や柔軟性のアンバランス、腱・靭帯などの問題などが考えられます。肩関節周囲炎の多くは、適切な経過観察とリハビリで改善が期待できます。しかし、石灰沈着性腱炎や腱板断裂などが原因で起こる肩の痛みの場合は、ときに手術が必要なこともあり、自助努力だけではどうにもならないこともあります。</p>
<h3 class="news_headline2">ローテーターカフとは</h3>
<p>肩の代表的な筋肉としては、三角筋（さんかくきん）や僧帽筋（そうぼうきん）などがあります。三角筋は肩関節に覆いかぶさるように存在し、主に肩関節の屈曲・伸展、水平内転・水平外転、内転・外転、内旋・外旋などの動作に貢献します。これらの筋肉は、表層筋（ひょうそうきん）と呼ばれることがあります。文字通り、肩の表層部にあるからです。</p>
<p>表層筋と呼ばれるからには、当然、深層筋（しんそうきん）と呼ばれる筋肉も存在します。深層筋は、表層筋の深部にある筋肉で、肩関節周辺の場合は『ローテーターカフ』と呼ばれる深層筋群があります。ローテーターカフは、肩甲下筋・小円筋・棘上筋・棘下筋の4種類の筋肉で構成され、表層筋とは少々役割が異なり、肩甲骨の関節窩と上腕骨の骨頭が離れないように安定させるために存在します。</p>
<p>もちろん、肩関節の外転、内旋・外旋などといった運動動作にも関与しますが、ローテーターカフの一番大きな役割は、肩関節の安定化をはかることです。肩関節周囲のトラブルのすべてがローテーターカフの問題だと断言はできませんが、腕から肩にかけての動きが制限されたり、痛みを発症したりすることからも、この深層筋が何らかの影響を及ぼしている可能性はあるのです。</p>
<h3 class="news_headline2">肩関節周囲炎の発症直後の処置</h3>
<p>ここまでのお話で、もうお分かりの方も多いと思いますが、肩関節周囲炎を改善・予防するには、やはり肩関節の安定化を担っているローテーターカフを鍛える必要があります。しかし、肩関節周囲炎を発症した直後は、激しい痛みに襲われている時期ですから、いきなりこれらの筋肉を鍛えるのは、むしろ避けなければなりません。</p>
<p>痛みがあるなら、まず安静にして、場合によっては医師から処方された飲み薬やはり薬（場合によってはヒアルロン酸や、状態に応じたステロイドの注射）などを用いて、一日も早く炎症を軽減させる必要があります。</p>
<p>また、日常生活での動きについても気をつける必要があります。特に、外転（手を真横に持ち上げる動き）や、結帯動作（帯を結ぶように手を腰の後ろに回す動作）、結髪動作（髪を結うように手を頭の後ろに回す動作）、また、肩をぐるぐる回す動作は、急性期には避けたほうがよいでしょう。</p>
<p>肩をぐるぐる回す動作は、日頃ついつい行いがちですが、痛みの原因や発症場所などによっては、それを行うことで、かえって症状を悪化させることもあります。特に、インピンジメント症候群が原因で肩に痛みがある方は、肩をぐるぐる回す動作は避けるべきです。それらを繰り返すことで、痛みが悪化するだけでなく、最悪の場合、腱（棘上筋など）を傷めてしまう恐れがあるからです。</p>
<h3 class="news_headline2">肩関節周囲炎の改善、予防方法（第一段階）</h3>
<p>よほどのことがない限り、おおよそ1〜2ヶ月くらい経過すると、痛みが少し和らいできます。痛みが治まってきたら、そろそろローテーターカフを鍛えたいところですが、実は、この前にまだやらなければならないことがあります。それは、狭くなってしまった肩関節の可動域を取り戻すことです。</p>
<p>これまで肩関節を安静にしてきたことにより、かなり肩関節の可動域が狭くなっているはずです。確かに痛みは少なくなったかもしれませんが、このまま可動域が狭い状態を放置すると、動きがぎこちなくなり、日常生活に支障が出るばかりか、再発させてしまう恐れすらあります。なので、これから紹介する運動を、毎日少しずつでもいいので行うようにしましょう。ここで、家庭でも手軽にできる運動療法を2つ紹介します。一つ目は『尺取虫体操（壁伝い体操）』、二つ目は『コッドマン体操（アイロン体操）』です。</p>
<p><strong>・尺取虫体操</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/IMG_2412-300x225-300x225-280x210.jpg" alt="尺取虫体操 ファーストポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真1）ファーストポジション</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/IMG_2413-300x225-300x225-280x210.jpg" alt="尺取虫体操 セカンドポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真2）セカンドポジション</p>
<ol>
<li>身体の側面を壁に平行に向けた状態で、指先を壁につけます。人差し指と中指で壁を伝いながら、腕を上げる動作を繰り返します。</li>
<li>1日に4〜5回、1回につき5〜10分くらい行うのが理想的ですが、痛いなら少ない回数でも構いません。徐々に上げられる高さが増えていけば、効いている証拠だと判断できます。</li>
<li>また、壁に向かって立ち、腕を壁方向に伸ばして行う尺取虫体操もおすすめです。</li>
</ol>
<p><strong>・コッドマン体操</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/IMG_2406-300x225-300x225-280x210.jpg" alt="コッドマン体操 ファーストポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真1）ファーストポジション</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/IMG_2405-300x225-300x225-280x210.jpg" alt="コッドマン体操 セカンドポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真2）セカンドポジション</p>
<ol>
<li>イスやベッドなどに痛くない方の手で身体を支え、上体を前傾に倒します。</li>
<li>肩が痛む側の手でダンベルやペットボトルなどを持ち、なるべく肩の力を抜いた状態で腕をブランと下ろします。</li>
<li>腕を振る感覚で、おもりを静かに前後に揺らします。慣れてきたら、振り幅を少しずつ大きくしたり、手を左右や円を描くように動かすバリエーションも取り入れていきましょう。</li>
<li>1日に2〜3回、1回の動作につき20〜30回くらい行うのが理想的ですが、痛いなら少ない回数でも構いません。</li>
</ol>
<h3 class="news_headline2">肩関節周囲炎の改善、予防方法（第二段階）</h3>
<p>肩関節の痛みもほとんど感じなくなり、可動域が増えてきたら、次の段階に移ります。この段階から、積極的にローテーターカフを鍛えていく必要があります。</p>
<p>先にも述べたとおり、ローテーターカフは4つの筋肉（肩甲下筋・小円筋・棘上筋・棘下筋）で構成されています。このうち肩甲下筋に関しては、大胸筋・広背筋・大円筋などの筋肉も関連していくので、あえて積極的に鍛える必要はあまりないでしょう。さしあたっては、小円筋・棘下筋・棘上筋を鍛えるだけで十分です。</p>
<p><strong>・エンプティカンエクササイズ（棘上筋を鍛える運動）</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/83g839383v83e83b83j83932082p-300x225-280x210.jpg" alt="エンプティカンエクササイズ ファーストポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真1）ファーストポジション</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/83g839383v83e83b83j839382r-300x225-280x210.jpg" alt="エンプティカンエクササイズ セカンドポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真2）セカンドポジション</p>
<ol>
<li>セラバンド（ゴムチューブ）の端を足で踏みつけて固定し、もう片側を握ります。</li>
<li>肩がすくみ上がらないようにし、セラバンドを真横ではなく、前方斜め30°の方向に引き上げます。また、運動中は終始、親指が下を向くようにしましょう。</li>
<li>1日に2〜3回、1回の動作につき20〜30回くらい行うのが理想的ですが、痛いなら少ない回数でも構いません。痛みが出る場合は中止してください。</li>
</ol>
<p><strong>・エクスターナルローテーション（棘下筋・小円筋を鍛える運動）</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/83g83n83x835e815b83i838b82r-300x225-280x210.jpg" alt="エクスターナルローテーション ファーストポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真1）ファーストポジション</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" style="display:block; max-width:100%; height:auto; margin:0 0 8px 0;" src="https://balance-conditioning.net/wp-content/uploads/2017/01/83g83n83x835e815b83i838b82s-300x225-280x210.jpg" alt="エクスターナルローテーション セカンドポジション" width="280" height="210" /><br />
（写真2）セカンドポジション</p>
<ol>
<li>セラバンド（ゴムチューブ）を柱などに結びます。このとき、できるだけセラバンドは自分の肘の高さに結びつけるようにします。</li>
<li>セラバンドの端を握り、腕を体幹に固定し、肘を90°に曲げます。</li>
<li>肘の角度を90°に保ちながら、腕を外側に捻じるような動作を行います。</li>
<li>1日に2〜3回、1回の動作につき20〜30回くらい行うのが理想的ですが、痛いなら少ない回数でも構いません。</li>
</ol>
<h3 class="news_headline2">五十肩は「時期に合った対応」が回復のカギ</h3>
<p>肩関節周囲炎、特に原因のはっきりしない五十肩は、時間の経過とともに症状が変化していくのが特徴です。だからこそ、「今がどの時期か」を意識して対応を変えることが、回復への近道になります。</p>
<p>五十肩は、大きく「炎症期(急性期)」「拘縮期(慢性期)」「回復期」の3つの時期に分けて考えられます。炎症期は、強い痛みや夜間痛(寝ているときにうずく痛み)が特徴で、この時期は無理に動かさず、安静と痛みのコントロールが優先です。次の拘縮期は、痛みは少し落ち着くものの、肩が固まって動きにくくなる時期で、ここで本記事の尺取虫体操やコッドマン体操などで、少しずつ可動域を広げていくことが大切です。そして回復期に入り、動きが戻ってきたら、ローテーターカフの筋力トレーニングで、再発しにくい肩をつくっていきます。</p>
<p>このように、痛い時期に頑張って動かしすぎたり、逆に動かしてよい時期にずっと安静にしすぎたりすると、かえって回復が遅れてしまいます。自己判断が難しい場合や、痛みが強い・夜も眠れないほど痛む・なかなか改善しない・転倒などのケガのあとに肩が上がらない(腱板断裂の可能性)といった場合は、自己流の運動で様子を見ず、整形外科を受診して、今の時期に合った治療やリハビリの指導を受けることをおすすめします。</p>
<h2 class="news_headline2">まとめ</h2>
<p>肩関節周囲炎は、肩の不安定な構造を支えるローテーターカフなどの問題で、痛みと可動域制限が起こる状態で、原因不明の四十肩・五十肩と、腱板断裂など原因のはっきりしたものがあります。五十肩は炎症期・拘縮期・回復期と変化するため、時期に合わせて、安静→可動域改善(尺取虫・コッドマン体操)→筋力強化と進めることが大切です。痛みが強い・改善しない・ケガ後に腕が上がらない場合は、整形外科を受診しましょう。</p>
<h2 class="news_headline2">参考文献・出典</h2>
<p>・日本整形外科学会「肩関節周囲炎（五十肩）」<a href="https://www.joa.or.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.joa.or.jp/</a></p>
<p>・厚生労働省 e-ヘルスネット<a href="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/" target="_blank" rel="noopener">https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/</a></p>
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