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足トラブルの原因に!開張足とは
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自分でも気がつかないうちに『いつの間にか足にトラブルを抱えてしまっていた』という方は少なくないと思います。
特に男性より女性の方に多く見受けられ、あまりもの足の痛みでまともに歩くことすらままならなくなってしまったという方もいらっしゃるくらいです。
男性より女性の方に多く見受けられる理由としては、女性は男性に比べ筋力が少なく、またハイヒールなどで常日頃から足に負担をかけてしまっているからです。
足の異変に気付いたときにはときすでに遅く、既に深刻なトラブルを引き起こしてしまっていることもあります。
なので、常日頃から足の状態に気を使い、違和感や痛みを感じたら放置せず、出来るだけ速やかに専門家に診てもらう必要があります。
横アーチが崩れて生じる開張足とは?
足のトラブルの中でも、『偏平足(へんぺいそく)』が一番有名なのではないでしょうか?
しかし、意外に『開張足(かいちょうそく)』という足のトラブルは知られていません。
扁平足にせよ、開張足にせよ、足底にあるアーチが、何かしらの原因で崩れてしまうことで引き起こされる足のトラブルの一種と思っていただければ良いと思います。
そのような意味では扁平足も開張足も発症原因は酷似していると言えるかもしれません。
それでは具体的に『開張足』とはどのような症状なのでしょうか?
ご存知の通り、人間の足には土踏まずと呼ばれるアーチが存在します。
因みに土踏まずを形成しているのは内側縦足弓(ないそくじゅうそくきゅう)と呼ばれる足底内側のアーチ構造です。
この他に外側縦足弓(がいそくじゅうそくきゅう)、横足弓(おうそくきゅう)と呼ばれるアーチがあり、足底には合計3つのアーチ構造があります。
内側縦足弓(ないそくじゅうそくきゅう)は内側の土踏まずを形成し、外側縦足弓(がいそくじゅうそくきゅう)足の外側を走る縦方向のアーチを形成し、横足弓(おうそくきゅう)は足の前方にある横方向のアーチを形成しています。
これらの三つのアーチ構造により、歩いたり走ったりするときの着地衝撃を緩和したり、足の動きなどをサポートしてくれているのです。
しかし、歩き方に独特の癖があったり、自分の足に合わない靴を履き続けたりすることで、このアーチ構造が崩れてしまうことがあります。
アーチ構造が崩れることにより、当然、足の力はうまく使えなくなるので、足にまつわるトラブルが発生し、それはやがて、身体の他の場所にも深刻なトラブルを招くようになります。
『開張足』は、足の前方にある横足弓(横方向のアーチ)が破壊されてしまう足の状態のことです。
横足弓がつぶれてしまうことで、足の骨が横方向に開いたように見えます。
これが『開張足』と呼ばれる由縁です。
実際に開張足になってしまうと、足の裏に過度な負担がかかり、横アーチ中央付近にタコや魚の目ができやすくなります。
さらに深刻な事態になれば、外反母趾、内反小趾などの辛い症状を引き起こしてしまうこともあります。
『開張足』かどうかは、自分でもある程度判定することができます。
- 足の裏の横アーチの中央部付近にタコ・マメなどがある。
- 足の親指並びに小指の付け根付近が赤くなっている(場合によっては腫れている)。
- 立ったときに足の横幅の広がっているようにみえる。
上記が開張足のサインで、これに加え『最近足が疲れやすい』、『靴を履くと足の親指と小指の付け根が痛い』と感じてるようならほぼ間違いなく開張足に既になってしまっている、または予備軍になってしまっていると考えられます。
開張足を改善するには
残念ながら一度変形してしまった足を、元に戻すことは困難と言えるでしょう。
このため、できるだけ早くに異常を察知して、足のアーチがこれ以上崩れることがないよう努める必要があります。
開張足になったからといって、すぐには自覚症状を感じない人も大勢います。
また、開張足になったとしてもこの状態のまま維持できるのであれば、さほど困った事態には陥らないと思います。(ただ見た目は悪いかもしれませんが)
足のトラブルを低くするためには自分の足に合わない靴を、無理に履く習慣を改める必要があります。
スニーカーなど足の横幅にゆとりのある靴を履いているようなら特別問題はないと思いますが、パンプスなどを履かれている場合は足幅はきつくなり、そのうえ、足が前滑りするようになるので足にはかなりの負担が掛かるようになります。
なのでこのような靴はなるべく履かない、あるいは長時間履かないように心掛けてください。
また、近年では、足の負担を軽減しつつも、オシャレさにもこだわった靴が数多く発売されていますから、そうしたものを活用するのも良いかもしれません。
しっかりと足を支えながらも、足先は自由に動かせる靴が理想的と言えます。
自己判断による改善法の実施は止めましょう。
先にも述べたように開張足のトラブルが女性に多い理由としては、足の筋力が不足しているからです。
トラブルを避け、しっかりとした姿勢で歩くためにも、適度な筋力が必要となります。
足元の健康維持のためにも、適度なトレーニングをすることをオススメします。
しかし、すでに足に違和感を覚えているケースでは、自己判断による改善法の実施は止めた方が良いと思います。
まずはできるだけ早期に足に詳しい専門医の診察を受ける方が良いと思います。(整形外科や皮膚科などで相談にのってくれるケースが多いようです)
その上でシューフィッターがいる靴の専門店などに行き、足と靴について相談をされると良いと思います。
シューフィッターとは
足に関する基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家のことです。一般社団法人 足と靴と健康協議会(FHA)さまのサイトから一部引用