変形下肢拳上テスト Ⅲ(ボンネー徴候)

目的

下肢拳上テスト(SLR)で陽性反応が出た場合、更にその痛みが神経根の刺激によるものか、あるいは下肢の神経の刺激によるものかを判別する必要があります。
そのため変形下肢拳上テスト Ⅰ~Ⅳを用いてどの部位が原因になっているのかを詳しく調べます。

実施方法

1.患者さんを仰臥位にさせます。
2.術者は患者さんの患側に立ち、患者の踵を包み込むように持ちます。
3.膝関節を伸展させたまま徐々に股関節を屈曲させます。
4.患者さんが痛みを訴えたところで下肢の挙上動作を停止します。

変形下肢拳上テスト Ⅲ(ボンネー徴候)

変形下肢拳上テスト Ⅲ(ボンネー徴候)

5.痛みを感じたところから5°だけ下肢を下げます。
6.その位置から術者は患者さんの様子をみながら更に股関節を内転、内旋させます。

結果の評価

  • この検査方法で陽性反応が生じた場合、痛みや痺れは神経根の刺激によるものではなく、下肢の神経の刺激によるものと疑うことができます。

参考

  • 変形SLR Ⅰ~Ⅲでは拳上した下肢を下げることでハムストリングを弛緩させます。
    もし、この位置で神経症状がなくなったとしたら半腱様筋半膜様筋の拘縮による坐骨神経痛と判断することができます。






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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

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