正中環軸関節・外側環軸関節(せいちゅうかんじくかんせつ・がいそくかんじくかんせつ)
英語名称
medmian atlanto axial joint & lateral atlanto axial joint(ミーディアン アトラント アクスィアル ジョイント & ラテラル アトラント アクスィアル ジョイント)
関節の分類
正中環軸関節:車軸関節(しゃじくかんせつ)、外側環軸関節:平面関節(へいめんかんせつ)
解説
脊柱の上位2つの骨は第一頚椎、第二頚椎ですが、第一頚椎、第二頚椎にはそれぞれ異なる呼び名があります。第一頚椎は環椎(かんつい)、第二頚椎は軸椎(じくつい)と呼ばれています。
環椎、軸椎は頚椎の回旋運動を確保するために、他の頚椎の椎骨とはかなり異なる形状をしています。
また、環椎、軸椎間には他の椎骨間とは異なり、椎間板と椎間関節がないというのも大きな特徴の一つです。
その代わりに『正中環軸関節(せいちゅうかんじくかんせつ)』と『外側環軸関節(がいそくかんじくかんせつ)』という2つの関節によって頚椎は連結されているのです。
- 正中環軸関節(せいちゅうかんじくかんせつ)
軸椎の歯突起にある前関節面(ぜんかんせつめん)と環椎の歯突起顆(しとっきか)の間、及び軸椎歯突起の後関節面(こうかんせつめん)と環椎横靭帯の間で構成される車軸関節です。それぞれ関節包(かんせつほう)は緩く、外側環軸関節と協力して働き、頭蓋骨と凍結した環椎左右に回旋させます。 - 外側環軸関節(がいそくかんじくかんせつ)
環椎の下関節顆(かかんせつか)と軸椎の上関節面(じょうかんせつめん)が連結する平面関節です。緩い関節包に包まれています。
正中環軸関節と外側環軸関節は互いに協力して働くことで、軸椎の歯突起を軸として環椎の回旋動作を行うことができるので頭部を左右に動かすことができるのです。
実に頚椎の回旋動作の約50%が環椎、軸椎間で行われていると言われています。
関節の傷害
頚椎捻挫