足趾関節(そくしかんせつ)|足の指の関節のしくみ・役割とハンマートゥなどの障害を徹底解説

足趾関節(そくしかんせつ)

英語名称

toe joints(トゥ・ジョインツ)

関節の分類

蝶番関節(ちょうつがいかんせつ)など

解説

足根部および足趾(足の指)には、それぞれ可動域はわずかながら、数多くの関節が連なって構成されています。これら複数の関節が連動して動くことにより、足先の微妙な動きや、地面をしっかりとらえる動作が可能となります。

しかし、現代人の多くは、これらの関節が十分に機能していない(足の指をうまく使えていない)ことが多く、それが、外反母趾やハンマートゥなど、足にまつわるさまざまなトラブルにつながることがあります。

足趾に関わる関節には、様々な種類があります。

  1. リスフラン関節(足根中足関節)
  2. ショパール関節(横足根関節)
  3. 中足趾節関節(MP関節)
  4. 近位趾節間関節(PIP関節)
  5. 遠位趾節間関節(DIP関節)
  6. 母趾の趾節間関節(IP関節)

中足骨頭が球状のため、中足趾節関節(MP関節)は、屈曲・伸展だけでなく、外転・内転にも作用します。一方、指の間にある趾節間関節(PIP・DIP・IP関節)は、主に屈曲・伸展を行う蝶番関節です。

関節の動き

  • 屈曲-伸展:足の指を握るように曲げる(屈曲)、反らす(伸展)動き。MP・PIP・DIP・IP関節で行われます。
  • 外転-内転:足の指を開く(外転)、閉じる(内転)動き。主にMP関節で行われます。

関節の傷害

外反母趾、内反小趾、槌状趾(ハンマートゥ)、変形性趾関節症など

「足の指を使えていますか?」|足趾関節のトラブルと予防

足趾関節は、小さくて目立たない関節ですが、実は「歩く・立つ・バランスをとる」という、私たちの動作の土台を支える、とても重要な働きをしています。この関節の役割を知ると、足の指を使うことの大切さが見えてきます。

歩くとき、足は最後に足の指で地面をしっかり蹴って、前へ進む推進力を生み出します。また、立っているときには、足の指が地面をとらえて、身体のバランスを微調整しています。ところが、現代は、サイズの合わない靴や、足の指を使わない歩き方によって、足の指がうまく使えていない人(浮き指など)が増えています。足の指が使えないと、足のアーチが崩れ、外反母趾・内反小趾・ハンマートゥ(指が槌のように曲がったまま固まる)といった変形や、足の疲れやすさ、転びやすさにつながってしまいます。

これらを防ぐには、(1)足の指でしっかり地面を踏んで歩く、(2)足の指を握る・開く運動(グー・パー運動)やタオルギャザーで足指の筋肉を鍛える、(3)つま先にゆとりがあり、足に合った靴を選ぶ、(4)時々は裸足で過ごし、足の指を自由に動かす、といったことが役立ちます。足の指の変形や、付け根・関節の痛みが気になる場合は、放置すると進行することもあるため、自己判断せず、整形外科に相談しましょう。足の指を意識して使うことが、足全体の健康を守る第一歩です。

まとめ

足趾関節は、足の指にあるMP関節・PIP関節・DIP関節・IP関節などからなり、これらが連動して、歩行時に地面を蹴る・バランスをとるといった大切な動きを担います。足の指が使えないと、外反母趾やハンマートゥなどの変形につながるため、足指の運動や靴選びが予防に役立ちます。足の指の変形や痛みが気になる場合は、整形外科に相談しましょう。

参考文献・出典

・日本整形外科学会「外反母趾」https://www.joa.or.jp/

・厚生労働省 e-ヘルスネットhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

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