脚長差チェック|骨盤の歪みと脚の長さの左右差を見るセルフチェックを徹底解説

脚長差(きゃくちょうさ)チェックは、左右の脚の長さの差を見て、主に骨盤の傾き(歪み)の傾向をつかむための方法です。

多くの人には、多かれ少なかれ下肢長の左右差がありますが、差が大きすぎると、身体の様々なところに問題が出やすくなるため、なるべく差が小さいことが望ましいと考えられています。脚長差をチェックすることで、身体のバランスについて、いろいろなヒントを得ることができます。

なお、脚長差には、大きく2つのタイプがあります。一つは、大腿骨や脛骨など、脚の骨そのものの長さが左右で異なる「構造的脚長差(真の脚長差)」。もう一つは、骨の長さ自体は同じでも、骨盤の傾きや筋肉のアンバランスなどによって、見かけ上、脚の長さが違って見える「機能的脚長差(見かけの脚長差)」です。以下に紹介するチェックで分かるのは、主に後者(骨盤などによる見かけの差)の傾向です。

脚長差チェックのやり方

脚長差の診方(腹臥位での確認)
脚長差の診方

  • チェックを受ける人にうつ伏せ(腹臥位)になってもらい、両足を、ベッドの端から少し出すようにします。
  • 確認する人は、足側に立ち、両足首を持ちます。両手の親指などを使いながら、足首の底屈や内反(ねじれ)を取り除いてそろえた上で、左右のかかとの位置を比べ、脚長差を見ます。

脚長差の診方(左右のかかとの位置の比較)
脚長差の診方

このチェックは、あくまで簡易的に「左右差の傾向」を見るものです。脚長差の評価には、こうした見方のほかにも、骨盤の前傾・後傾などとの関連で説明する考え方があります。例えば、一方の骨盤が前方に傾くと、その側の脚が相対的に長く(または短く)見える、といった捉え方です。ただし、これらの見立てや、それに伴う筋肉の強弱の傾向については、評価する人や流派によって解釈が分かれる部分もあり、確立した診断法ではありません。

そのため、ここで見られるのは「左右差があるかどうか、どちら側に傾きやすいか」という、おおまかな傾向と考えておくのがよいでしょう。

セルフチェックの注意点|気になるときは医療機関へ

脚長差チェックは、自分や家族の身体のバランスに関心を持つ、よいきっかけになります。ただし、いくつか知っておきたい注意点があります。だからこそ、結果の受け止め方が大切です。

まず、このチェックは、医学的な診断ではありません。うつ伏せでの確認は、足首のそろえ方や、骨盤の向き、確認する人の主観によって、結果が変わりやすく、再現性(毎回同じ結果になること)が高いとは言えません。そのため、「左右差があった=骨盤が歪んでいる・病気だ」と決めつけるのは禁物です。多くの人にある程度の左右差はあり、それ自体がすぐに問題になるわけではありません。

一方で、本当に注意すべき脚長差もあります。明らかに見て分かるほど脚の長さが違う、片足を引きずる、子どもで脚の長さの差が目立つ、股関節や膝の痛みを伴う、といった場合は、骨そのものの長さの差(構造的脚長差)や、股関節・脊柱の病気が背景にあることもあります。構造的な脚長差は、レントゲンなどで正確に測る必要があり、程度によっては、靴の中敷き(補高)などで対応することもあります。気になる脚長差や、腰・股関節・膝の痛み、歩き方の左右差が続く場合は、自己流のチェックや矯正で判断せず、整形外科を受診して、正確に評価してもらうことをおすすめします。

まとめ

脚長差チェックは、うつ伏せで左右のかかとの位置を比べ、骨盤の傾きなどによる「見かけの脚の長さの差」の傾向をつかむ簡易的な方法です。脚長差には、骨そのものの長さの差(構造的)と、骨盤などによる見かけの差(機能的)があります。あくまで目安であり診断ではないため、明らかな左右差や、腰・股関節・膝の痛みを伴う場合は、整形外科で正確に評価してもらいましょう。

参考文献・出典

・日本整形外科学会https://www.joa.or.jp/

・厚生労働省 e-ヘルスネットhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

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