骨と骨がつながっている部分のうち、互いに動かせるような形で連結しているところを関節と言います。
関節の痛みと腫れの多くは『細菌感染』や『外傷』、『免疫の異常』や『老化』に伴う軟骨の変性などによって生じます。

関節の痛みと腫れの原因を突きとめる際には、関節の症状がいつぐらいから痛み始めたのか?また、痛めたり、腫れている場所は一箇所なのか、複数箇所なのか、左右対称なのかなどがとても重要な情報源となります。

関節の痛みと腫れの原因が関節以外の場所だったり、全身性の疾患による関節痛の場合も少なくありません。
関節の痛みや腫れを放置しておくとやがて関節の可動域が狭まって、動きづらくなってしまったり、ときには全く関節が動かなってしまうこともあります。
何れにしても関節に違和感や痛みが数週間に渡り続くようなら早めに医療機関で診察を受け、治療をすることが何よりも大切になります。

関節の痛みは感染や免疫異常、関節の変形が主な原因

全身の関節の痛みや腫れがある場合は『慢性関節リウマチ』の可能性もあります。
慢性関節リウマチの初期の頃は手が浮腫み、こわばった感じがするという症状が見られます。
次第に手関節だけに止まらず、足関節、膝関節など、全身の関節に痛みや腫れが生じるようになります。
慢性関節リウマチを含む膠原病(こうげんびょう)は免疫異常による病気です。
関節を動かしたり関節に力がかかったときに痛みを感じる場合は『変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)』の疑いがあります。
股関節に歪みや痛みが生じた場合は『変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)』、膝関節に生じた場合は『変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)といいます。
股関節膝関節は体重がダイレクトに掛かる場所でもあるので何かとトラブルが発生しやすい場所でもあります。
例えば『骨粗鬆症(こつそしょうしょう)』などの老化現象により、骨が脆くなってしまうと、体重や荷重が加わることで徐々に骨が変形していってしまい、やがて明らかな歪みが関節に生じ、強い痛みを感じるようになります。
足の親指に突然強烈な痛みを感じた時は『痛風(高尿酸結晶)』が疑われます。
足首、膝、肘、手首などの関節に痛みが走ることもありますが、最初の発作の半数以上は足の親指に起こります。
関節が激しく痛み、赤く腫れると同時に発熱、悪寒、食欲不振などの全身症状を伴う場合には『化膿性関節炎』、『甲状腺機能低下症』、『副甲状腺機能亢進症』などの内分泌系の疾患が疑われます。
このような原因で関節症状が生じてしまったいる場合はまずはその病気の治療を優先します。
何故なら病気が治癒すれば自然に関節症状も改善される可能性が高いからです。

適度な運動で関節を動かす

慢性関節リウマチや変形性関節症を発症したからといって、あまり関節を動かさないようにするのはあまり好ましいことではありません。
関節をあまり動かさないようにしてしまうと関節周囲の筋肉が衰え、軟骨の再生を促す関節液が生成されにくくなるからです。
なので痛みがあまり伴わない範囲内で適度な運動を行うこと心掛けるようにしてください。
しかしやりすぎは禁物です。
それにより却って関節に負担がかかってしまい、軟骨がすり減るなどの障害を起こし、更なる症状の悪化に繋がることもあります。
何れにせよ、必ず医師に相談した上で行うようにしましょう。






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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

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