上橈尺関節・下橈尺関節(じょうとうしゃくかんせつ・かとうしゃくかんせつ)

上橈尺関節・下橈尺関節(じょうとうしゃくかんせつ・かとうしゃくかんせつ)

英語名称

proximal radio-ulnar・disital radio ulnar joint(プロキシマル-レイディオ-アルナ、ディスタル-レイディオ-アルナ・ジョイント)

関節の分類

車軸関節(しゃじくかんせつ)

解説

上・下橈尺関節は前腕を構成する橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)による車軸関節です。

橈骨と尺骨は上橈尺関節(じょうとうしゃくかんせつ)・下橈尺関節(かとうしゃくかんせつ)と前腕骨間膜(ぜんわんこっかんまく)、及び橈骨輪状靭帯(とうこつりんじょうじんたい)、斜索(しゃさく)によって連結されています。
近位端(からだ本体に近い方)で橈骨頭(とうこっとう)の関節環状面(かんせつかんじょうめん)と尺骨の橈骨切痕(とうこつせっこん)とが接するのが上橈尺関節で、遠位端(からだ本体から遠い方)で尺骨頭と橈骨下端の尺骨切痕(しゃっこつせっこん)とが接するのが下橈尺関節です。
解剖学的には手のひらを前方に向けた状態で立つことを解剖学的基本肢位(かいぼうがくてききほんしい)といいますが、これが立位の基本姿勢になります。
このとき橈骨と尺骨は平行に並んでますが、その状態から手のひらを後ろに向けるように親指を内側に捻ると橈骨と尺骨はアルファベットのX(エックス)字のように交差します。
この動作を回内(かいない)といいます。
橈骨頭が橈骨輪状靭帯の中で車軸のように回転し、橈骨遠位端が尺骨頭の関節環状面の周囲を回るように動きます。
一方、先に紹介した解剖学的基本肢位に於いて手のひらを前方に向けるような状態での前腕は回外位(かいがいい)といい、この動作を回外といいます。
前腕の回内には円回内筋、方形回内筋が関与し、回外には上腕二頭筋、回外筋が働きます。
橈骨と尺骨の間にある前腕骨間膜(ぜんわんこっかんまく)は不動結合のひとつである靭帯結合を構成していて過度な回外、回内動作を抑制しています。

関節の動き

回内-回外


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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
現在はフリーランスで活動していて主に健康や運動に関する情報を発信しています。

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