腰仙関節(ようせんかんせつ)|腰と仙骨をつなぐ関節のしくみ・腰痛やヘルニアとの関係を徹底解説

腰仙関節(ようせんかんせつ)

英語名称

lumbosacral joint(ランボセイクラル・ジョイント)

関節の分類

平面関節(へいめんかんせつ)

解説

腰仙関節は、第五腰椎(L5)の下関節突起と、仙骨(S1)の上関節突起が連結する、左右一対の平面関節です。なお、第五腰椎と仙骨の間には、椎間板(クッション)もあり、これを含めて「L5/S1(エルファイブ・エスワン)」と呼ぶこともあります。

第五腰椎は、腰椎の中では最も大きく、ぶ厚い椎間板を有しているのですが、脊柱の中では最も荷重ストレスを受けやすい場所として知られています。これは、腰仙関節が、よく動く腰椎(背骨)と、骨盤の中心でほとんど動かない仙骨との「境目」にあたり、上半身の重みが、ちょうどこの部分に集中するためです。

そのため、腰仙関節やその椎間板(L5/S1)は、他の部位に比べて、椎間板ヘルニアの発症頻度がとても高い場所であり、特に、前かがみ(前屈)になって物を持ち上げるような動作のときに、強い負担がかかります。

関節の傷害

腰椎椎間板ヘルニア(L5/S1)、ぎっくり腰、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎すべり症など

腰仙関節は「腰痛が集中する境目」|腰を守るポイント

腰仙関節は、背骨の一番下、腰と骨盤の境目にある関節で、私たちが立って生活するうえで、最も大きな負担がかかる「腰痛の集中ポイント」です。この場所の特徴を知ることが、腰を守る第一歩になります。

なぜここに負担が集中するのかというと、腰仙関節が、「よく動く部分(腰椎)」と「動かない土台(仙骨・骨盤)」の、ちょうど継ぎ目にあたるからです。たとえるなら、しなる釣り竿の根元のように、力が一点に集まりやすい場所なのです。さらに、ここは背骨のS字カーブの一番下の折れ曲がり部分にあたり、前かがみや、重い物を持ち上げる動作のたびに、てこの原理で大きな力がかかります。だからこそ、腰椎椎間板ヘルニアの多くが、このL5/S1(腰仙関節の高さ)で起こり、お尻から足にかけての痛みやしびれ(坐骨神経痛)を引き起こすのです。

この大切な境目を守るには、(1)前かがみで物を持つときは、膝を曲げ、腰ではなく脚の力で持ち上げる、(2)反り腰や猫背を避け、背骨のS字カーブを保つ姿勢を意識する、(3)腹筋・背筋(体幹)を鍛えて、背骨を支える「天然のコルセット」をつくる、(4)長時間同じ姿勢を続けず、こまめに動く、ことが効果的です。お尻や足に強くひびく痛み・しびれ、足の力の入りにくさ、お小水のトラブルを伴う場合は、神経が強く圧迫されているサインのことがあるため、自己判断せず、早めに整形外科を受診しましょう。

まとめ

腰仙関節は、第五腰椎と仙骨をつなぐ左右一対の平面関節で、よく動く腰椎と、動かない仙骨(骨盤)の境目にあたります。このため、上半身の重みが集中し、脊柱で最も負担の大きい部位で、椎間板ヘルニア(L5/S1)が起こりやすい場所です。腰に優しい動作と体幹の強化が予防に役立ちます。お尻や足のしびれを伴う場合は、整形外科を受診しましょう。

参考文献・出典

・日本整形外科学会https://www.joa.or.jp/

・厚生労働省 e-ヘルスネットhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

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