肩鎖関節(けんさかんせつ)

英語名称

acromio clavicular joint(アクロミオ・クラヴィキュラ・ジョイント)

関節の分類

平面関節(へいめんかんせつ)

解説

肩鎖関節は鎖骨の肩峰端と肩甲骨の肩峰が連結する平面関節で、肩峰端は鎖骨体から徐々に扁平化して、前後径が大きくなります。

肩鎖関節は滑走関節で肩甲帯や肩関節の動きに伴い、約20~30°程度しか動かないので可動範囲は極めて小さい関節と言えるのですが、肩関節が滑らかに動くためにはなくてはならない関節です。
肩鎖関節内には関節円板が存在し、関節の適合性を高めています。
また、肩鎖関節は靭帯結合による連結と烏口鎖骨靭帯(菱形靭帯と円錐靭帯)による強靭な支持に加えて、上肩鎖靭帯と下肩鎖靭帯がこの関節に安定性を高めています。
肩鎖関節は肩甲骨運動の支点とも言える関節で胸鎖関節と連動し、腕を大きく振る肩甲上腕リズム円滑に行うことを可能にしています。
しかし、この関節はスポーツなどで肩外側を強く打撃する直接的な外力や、伸ばした腕をついて倒れたときの間接的な外力により、しばしば損傷しやすい場所でもあります。

関節の動き

  • 前出‐後退
  • 挙上-下制
  • 上方回旋-下方回旋

関節の傷害

鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼、胸鎖関節脱臼など






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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
都内でトレーナーとして約20年活動し、その後、カイロプラクターとして約10年活動していました。
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