胸骨(きょうこつ)
英語名称
sternum(スターナム)
解説
胸骨は、胸部の中央部に位置する扁平骨で上から胸骨柄(きょうこつへい)、胸骨体(きょうこつたい)、剣状突起(けんじょうとっき)の3つの骨で構成され、それぞれ軟骨で結合されています。
しかし、高齢者になるとこの結合部分の軟骨が骨化(こつか)してしまう方もいます。
胸骨はやや前方へ弯曲していて、肋軟骨を介して肋骨と連結し、胸肋関節(きょうろくかんせつ)を構成し、鎖骨と連結し胸鎖関節(きょうさかんせつ)を構成しています。
胸鎖関節を介して体幹と上肢がつながっているのです。
胸骨は薄い扁平骨なので衝撃で骨折しやすい場所でもあります。
CPR(心肺蘇生時)のときに剣状突起の骨折を避けるために肋骨縁(ろっこつえん)の交わる場所から2横指上を圧迫をするのはそのためです。
主に起始する筋肉
主に停止する筋肉
主に構成する関節
胸鎖関節、胸肋関節
主な傷害
剣状突起骨折