膝蓋骨アプレヘンションテスト(Patella apprehension test)

膝蓋骨アプレヘンションテスト

膝蓋骨アプレヘンションテスト(Patella apprehension test)

目的

膝蓋骨アプレヘンションテストは膝蓋骨(しつがいこつ)を内方から外方へと圧迫をかけて膝蓋骨の不安定性を調べる検査方法です。
膝蓋骨の裏側には膝蓋軟骨(しつがいなんこつ)と呼ばれる軟骨組織があり、これがあることで膝蓋骨が大腿骨膝蓋面を滑るように動かすことができるのです。

しかし、怪我をしてしまったり、女の子座り(トンビ座りともいう)などの不自然な座り方を多用することにより、やがて大腿骨と脛骨のラインに狂い(X脚)が生じて膝蓋骨の位置が正しく定まらなくなってしまうことがあります。
この状態を『膝蓋大腿骨不安定症(しつがいだいたいこつふあんていしょう)』といいます。
そして完全に脱臼してしまった状態を『膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)』といいます。
脱臼は一度なると良く『くせになる』といいますが、膝蓋骨脱臼もやはり例外ではありません。
実に発症した患者の20〜50%が再発を経験しており、膝蓋骨脱臼を繰り返すうちに、やがて最初の頃に比べて痛みを感じたり腫れたりすることは少なくなりますが、常に膝蓋骨の不安定さを感じるようになります。
また、膝蓋骨脱臼の再発は基本的に大腿部の筋力が著しく低下してしまっている女性に多く診られるので日頃から大腿部の前面(特に内側広筋)の筋肉を鍛えておく必要があります。

実施方法

1. 患者さんを仰臥位にさせます。
2. 検者は患者さんの患側に立ち、患者さんの膝関節を30°くらいに屈曲させ、患者さんにはなるべく大腿部前面に力が入らないようにリラックスしてもらいます。

膝蓋骨アプレヘンションテスト

膝蓋骨アプレヘンションテスト(Patella apprehension test)

3.リラックスしていることが確認できたら検者は片方の手で下腿部を固定し、もう一方の手で膝蓋骨をゆっくりと外側へ向かって押し出していきます。
4. 同様に反対側の膝関節も実施します。

結果の評価

このテストで患者さんが膝蓋骨が脱臼するような不安感に襲われたり、痛みが伴うようなら『膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)』、『膝蓋大腿骨不安定症(しつがいだいたいこつふあんていしょう)』を疑います。
また、傷みで大腿部の筋肉を緊張させるようなら『膝蓋軟骨軟化症(しつがいなんこつなんかしょう)』なども疑う必要があるかもしれません。
テスト中、大腿部の内側に傷みを訴える必要があるようなら大腿四頭筋の一つ、内側広筋の筋力不足も考えられます。

参考

膝関節の構造

膝関節の構造

膝蓋骨脱臼は先天的に大腿骨の溝が浅い方や、生まれつき膝蓋骨が小さい方、また、膝蓋骨に変形がある方が発症しやすいという傾向があります。
また、女の子座り(トンビ座り)を幼いころから多用し、大腿骨と脛骨のラインに狂い(X脚)が生じてしまっているなど後天的な理由でも膝蓋骨脱臼の原因になることもあります。

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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約10年前にカイロプラクターとして第二の人生を歩み出しました。
そして2016年4月に第三の人生を歩み出しました。

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