足の小指にタコやウオノメが繰り返しできる内反小趾とは?|原因・症状・外反母趾との関係や予防法を徹底解説

足の親指のトラブルで、私たちがよく耳にする症状といえば『外反母趾(がいはんぼし)』ではないでしょうか。ご存知の方も多いかと思いますが、外反母趾は、足を上から見たときに、親指が付け根から内側に折れ曲がり、関節が出っ張ったように見えます。

症状としては、特にハイヒールなどつま先部分が狭い靴を履いたときに、親指の付け根に痛みや腫れが生じます。一方、これと対になるように、小指が内側に変形してしまう症状のことを『内反小趾(ないはんしょうし)』といいます。

内反小趾は、外反母趾と比べてあまり強い痛みが出ないことも多いので、何も対処をせず長期間放置して、悪化させてしまうことがあります。

小指の付け根が出っ張る内反小趾とは

先にも述べたとおり、『内反小趾(ないはんしょうし)』とは、小指が内側に変形してしまう症状のことです。足を上から見たときに、小指が付け根から内側に折れ曲がり、関節が出っ張ったように見えます。内反小趾になると、関節の出っ張った部分にタコができやすくなったり、小指にウオノメができやすくなったりします。

内反小趾は、外反母趾と併発することもよくあります。内反小趾と外反母趾が併発すると、親指側・小指側の指の付け根がそれぞれ左右に出っ張り、親指・小指がそれぞれ内側を向いてしまうために、足先が菱形(ひしがた)のような形に見えます。

内反小趾は、足根骨の第4中足骨と第5中足骨の角度が開いてしまい、小指側が外側に出っ張ることで起こる症状で、外反母趾と同じく『開張足(かいちょうそく)』の一つです。自覚症状も外反母趾と類似点が多いのですが、特にハイヒールなどつま先部分が狭い靴を履いたときに、小指の付け根に痛みや腫れが生じます。

自分が内反小趾かどうかをチェックするには、足の小指(第5趾)の曲がりの角度を測ります。一般的な目安として、10度以上なら軽度、20度以上なら中等度、30度以上なら重度の内反小趾と判断されます。また、第4中足骨と第5中足骨の開いている角度が8度以上の場合も、内反小趾と判断されることがあります(これらの角度はあくまで目安で、診断は医療機関で総合的に行われます)。

内反小趾の症状にはどんなものがあるのか

内反小趾が比較的軽度の場合は、痛みを感じることもあまりなく、靴がきついと感じたり、小指周辺が靴の中で擦れてタコやウオノメができたりする程度で済みます。この段階ではまだ痛みを感じることはあまりないのですが、この状態を長らく放置すると、症状がはっきり現れるようになります。

症状が悪化すると、やがて痛みや腫れが一層強くなり、また、指が内側に曲がって爪が薬指を圧迫する状態になるので、爪が肉に食い込んでしまう『陥入爪(かんにゅうそう)』を引き起こしてしまうこともあります。

なぜ、内反小趾になってしまうのか?

内反小趾になりやすい人の特徴には、日常的にハイヒールなど、つま先部分が狭い靴を履いていることが挙げられます。靴の先の狭いところに足の指を押し込めるような形になると、親指や小指が内側を向くような外力が加わり、やがて徐々に変形が生じていきます。特にヒールの高い靴は、足が指先へとずれやすくなるため、このような現象が発生しやすくなります。

また、押し込まれた足の指はあまり動かすことができないので、やがて足の裏や指の筋肉が衰え、足の裏に存在する『足底筋(そくていきん)』などの働きも弱くなってしまいます。靴以外にも、身体の歪み(O脚やX脚なども含む)が原因で重心バランスに問題が生じ、それをきっかけに足根骨に問題が生じて内反小趾になることもあります。

内反小趾や外反母趾などのトラブルに悩まされている方の多くは、扁平足や開張足になっている方が多いため、足底のストレッチを行ったり、『フットシャクトリー』『タオルギャザー』と呼ばれるエクササイズで足底筋を鍛える必要があります。内反小趾は、ハイヒールなどの靴の問題ばかりではなく、足底や足の指などの筋肉が正しく使われないために筋肉が衰えてしまったことも要因となることがあるのです。何度もタコやウオノメを削っても、またできてしまうという場合には、自分の足の指が内側に曲がっていないか、確かめてみた方がよいでしょう。

タコ・ウオノメを繰り返すなら足の形を見直すサイン

足の小指の付け根や側面に、削ってもまたできてしまうタコ・ウオノメがあるなら、それは「足の形やバランスが崩れているサイン」かもしれません。タコやウオノメは、同じ場所に繰り返し圧力や摩擦が加わることでできる、いわば「足からのSOS」です。内反小趾で小指が内側に倒れ、付け根の骨が外に張り出すと、その出っ張りが靴に当たり続けて、同じ場所にタコ・ウオノメができ続けます。

ここで大切なのは、タコ・ウオノメそのものを削るのは一時的な対処にすぎない、という点です。根本にある「足の形(内反小趾・開張足)」や「合わない靴」を見直さない限り、何度でも再発します。具体的には、小指が靴の側面に当たらない、つま先に余裕のある靴を選ぶこと、ヒールの高い靴・先の細い靴を長時間履かないこと、そして足底筋を鍛えて足のアーチを支える力を保つことが、再発予防につながります。

また、タコやウオノメだと思っていたものが、実は別の病気(ウイルス性のイボなど)のこともあり、自分で削ると悪化させたり、感染を招いたりすることもあります。糖尿病などで足の感覚や血流に問題がある方は、わずかな傷から重症化することもあるため、特に注意が必要です。繰り返すタコ・ウオノメや、小指の変形・痛みが気になる場合は、自己処理だけで済ませず、整形外科や皮膚科などの医療機関に相談しましょう。

まとめ

内反小趾は、足の小指が内側に曲がり、付け根の骨が外側に張り出す前足部の変形で、外反母趾と同じ開張足の一つです。小指の付け根にタコ・ウオノメが繰り返しでき、進行すると痛みや陥入爪を招くこともあります。ハイヒールや先の細い靴、足底筋の衰えが主な原因なので、靴選びの見直しと足底筋トレーニングが予防の鍵です。タコ・ウオノメを繰り返す・痛みがある場合は、医療機関の受診をおすすめします。

参考文献・出典

・日本整形外科学会https://www.joa.or.jp/

・厚生労働省 e-ヘルスネットhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

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