トレンデレンブルグテスト(Trendelenburg’s test)

トレンデレンブルグテスト

トレンデレンブルグテスト(Trendelenburg’s test)

目的

立位になり股関節膝関節を90°に屈曲させると骨盤が左右にブレてしまい、正しい姿勢をキープできないことがあります。
原因は色々考えられますが一番メジャーな理由としては骨盤の横ブレを防ぐ筋肉でもある中臀筋の筋力の低下です。

中殿筋は直立姿勢のときに小臀筋と伴に骨盤を横の安定性を支える筋肉です。
例えば、歩行中に体重が片足にかかった時に逆側に骨盤が傾かないように保持するのが中臀筋の役割です。
もし、この中臀筋に傷害や機能不全が起こると『トレンデンブルグ現象』が起こります。
トレンデンブルグ現象とは、中殿筋や小臀筋が機能不全を起こしているときに主に見られる兆候で歩行時や片足立ちの際、骨盤を水平に保つことができなくなり、足が上がっている側に身体が大きく傾きます。
この代償作用として、頭部と体幹が足が地面に接触している側に大きく身体を傾けようとすることでバランスを取ろうとします。

実施方法

1. 患者さんを立位にさせます。
このとき両足を揃え、膝はなるべく曲げないようにします。
2. 検者は患者さんの患側の足を軸足にして、ゆっくりと反対側(健側)の足を持ち上げるように指示します。

トレンデレンブルグテスト

トレンデレンブルグテスト(Trendelenburg’s test)

3. このとき検者は患者さんがバランスを崩して倒れないようにするために患者さんの真横に立っておきます。
4. 同様に反対側の足も実施します。

結果の評価

このテストにより足を高く持ち上げた時に骨盤が大きく傾いてしまったら陽性反応とみなされます。

参考

中臀筋は主にL4〜S2あたりの神経が支配しているので中臀筋がうまく作用しないということはそのあたりの神経に何かしらの問題が生じてることが疑われます。
しかし、歩行時や片足立ちがうまくできないのは神経的な問題ではなく、単純に中臀筋の筋力が衰えてしまっていることも考えられます。
また、中臀筋の拮抗筋である内転筋群(大内転筋短内転筋長内転筋恥骨筋薄筋)が機能不全を起こしていてもやはり片足立ちをキープすることができません。
このため、これら中臀筋や内転筋群を鍛えることで片足立ちがうまくできるようになる場合もあります。

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当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。
フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約10年前にカイロプラクターとして第二の人生を歩み出しました。
そして2016年4月に第三の人生を歩み出しました。

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